1月29日午前、芦ノ湖養魚場にニジマスの卵が到着しました。卵は、1月5日に5歳のニジマスから採卵されたもので、3週間を経過して発眼したものです。一見イクラの卵のように見えますが、実は点のような目が、すでに二つ付いています。
卵はいったん消毒液に浸され、新しい水で洗い流した後に、孵化盆に並べられます。一枚の孵化盆には約4,500粒(りゅう)の卵が収容されます。
卵の中には、発眼できず死卵となってしまったものがあります。これをひとつずつ取り除きます。しかし、73,000粒の卵から見つかった死卵はたったの29粒。非常によい状態の卵が、今回は揃っていたことになります。
死卵チェックが終わり、孵化盆を重ね合わせ紐で縛り、孵化槽に入れます。孵化率を95%で計算するなら、69,350尾のニジマスがここで誕生することになります。孵化するまでは光を避け、何度か死卵を取り除き、そして3週間後に孵化した子供たちを餌付槽へ移します。
2月19日。発眼した卵を孵化盆に入れてから3週間が経過しました。孵化したニジマスの子供たちを餌付槽(バスタブの倍ぐらいの大きさの水槽)に移します。孵化盆の中には所狭しと魚がギッシリでした。
この時期の魚の中にはまだ、さいのう(卵の一部)を、お腹に抱えているのもいます。特に定義はありませんが、一般的には、さいのうを抱えている魚を「仔魚(しぎょ)」、これが消えている魚は「稚魚(ちぎょ)」と呼ばれています。
狭い孵化盆から大きな水槽へ移った仔魚たちのほとんどが、水槽の底で塊となってしまいます。これでは集団の中で酸欠になってしまう魚が出てきますから、ホースからの水流で魚の塊をほぐしてあげます。その傍ら、水槽内に散らばった卵の破片や死魚を網ですくっていきます。
塊となっている魚もいれば、すでに餌を欲しがり、浮上してきているニジマスもいます。成長が早いニジマスといえるでしょう。この浮上したニジマスは、さらに別の水槽に移され、給餌が始まります。
魚の塊がほぐれ、すべてのニジマスが浮上するのに、3〜4日かかります。この日、孵化盆から水槽に移った2〜3時間の間でも、仔魚たちの姿はどんどん変わっていき、成長が見て取れます。この水槽も時期に狭くなり、次は養魚場の外の大きなプールに移され、放流されるまでを過ごすことになります。
養魚場の柳沼さんご夫婦、芦ノ湖漁協の橘川氏、鎌倉氏、そして柳沼氏の助手となりニジマスの成長を見守る、ダービー入賞者と釣り仲間たち。
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